2003年の初心表明
ナスカが今後目指すスタイル、それは世界に通用するビジネス思想を持ち、利用する人々全てが、そしてそれに関わる人全てが笑顔で、楽しい毎日を送れる場をネットを通じて提供出来るようになりたいということ。
「メディアを活用し、よりよい社会を目指して」
これはナスカがWebビジネスに関わった当初より、メール送信時のシグニチャに添えてあるテーマだ。

2001年より海外企業との提携を進めており、特に2002年度は多くの人と出会ってきた。
ロスアンジェルス、ハワイ、韓国、上海。そして現在、インドネシアからの相談も来ている。
ナスカに関わりを持った方々には、多少なりとも「やってよかった」と言って頂けるだけのコストパフォーマンスの追求を行ってきたつもりだ。
この思想がある限り、国内のみならず、海外でも充分に通用出来ると考えている。
一連のロジックは、総ての集合体である。
一つ一つの火は小さくとも、みんな集まれば炎となる。

当社は、全て自前にて調達を行っている。
データセンター及び数十台に及ぶサーバを保有し、レンタル掲示板やHPスペースなど、数十万人に及ぶコミュニティを構築し、そこに独自で確保してきたメディアを流し込む。

さらに出会いサービスやレンタルサーバ、コンサルティングを含めた海外とのやりとりも、全て自前だ。
デザインやシステム開発も全て自前。ここにオリジナリティが生まれる。

上記一つ一つは、全て有機的に繋がっている。
媒体を作ることも、サービスの質を向上させることも決して楽なことではないが、お互いの歯車が全て噛み合い、文字通りナスカの地上絵のごとく、個々は小さきサービスであるが、高みから見ると全てが一つのビジョンとなって展開されている。
ナスカは価格競争には参入しない。
当社が提供するサービスの価格は、決して安くはない。
どれも他より少し高めに設定するか、他にはないサービスとしての妥当な価格を確保している。

利益が十分に出ているサービスは、消費者還元のため多少下げることはあるが、基本は高価格路線だ。
いままで、多くの企業が競争の名のもと、低価格路線を打ち出してきた。価格を下げるということは、コストを下げるということだが、本来のコスト意識とは、適切な利潤に調整することだ。

利益が出たら設備に投資したり、社員に還元したり、さらに品質を高めるのが本道のはずだが、多くの低価格業者は人件費を削減し、原価を削減する。
結果、サポートの質が低下し、商材の品質の低下を招き、安かろう悪かろうで終始することでユーザー離れが起きる。安売路線企業のトータル売り上げが急激に下がるのはこの部分だ。

「安さ」だけでは、一時的なカンフル剤にしかならない。
企業とは、参加しているスタッフや提携を結んでいる他企業との連携、そして信頼関係にて成り立っている。
限界を超えた価格交渉から下請けを潰し、その家族を路頭に迷わせながら最後は自社社員のクビを切り、タコの足食い状態で息絶え絶えとなっているのが、大企業のなれの果てである。

低価格路線をあえて敷かないのは、ご協力頂いている人々との調和を踏まえ、お互いのビジネスを保護する意味でも重要な戦略である。
マスコミなんて、信じてはいけない。
先に記した企業論1-3は、1999-2002年頃、ITバブルなどとマスコミがバカ騒ぎし、それらに踊らされ幻を追いかけていた連中を横目にコツコツ実直に物事を進めてきた足跡でもある。

多くの知り合いが消えていった。
「俺は来年春には上場して億万長者だ」と息巻いていた某君も、
「君のやり方では大きくなれないね」とウチに議論を吹っかけてきた某さんも、みんな消えていった。

彼らは情報に踊らされ、ゼニに翻弄され、そして深き自己の欲望によって自らの将来にピリオドを打った。
なぜ、キミはその会社に入るのか。
組織は小さければ小さいほど良い。
図体ばかりデカくて中身がスカスカなのは、ムダ以外の何者でもない。
組織が大きくなるとクリエイティブさが弱くなる。
日本でも多くのメーカーがモノマネのパワーゲームに終始しているが、コピーはコピーでしかなく、行き詰まるのは当たり前だ。

「会社に入りたい」と思ったら、改めて、「なぜこの会社に入りたいのか」を目的とすることだ。
給与が高いからとか、福利厚生がしっかりしているとか、待遇が良いからだけで選ぶと泣きを見る。
銀行、証券、かつてのエリートの落日を見ればわかるだろう、資本金が100億あろうと、潰れるときは潰れるのだから。 情報に踊らされず、自分の考えたやりたいことをやる、これがベスト、だ。

自身も将来はコンピュータの仕事で独立してやってゆこうと考えたのが小学4年の頃。
生まれて初めて触れたマイコンで人生が変わったのだ。
中学でバイトをして自分のPCを買い、工業の学部のみに進路を絞って技術の基礎を学んだ。
不動産営業だ、ビデオ屋だと回り道をしながらも、最終的にやりたい仕事をやってゆけるのは、ひとえに「こうありたい」と強く願ったためだと考えている。

「思考は現実化する」これは真実であると同時に、将来を考えている人達に送りたい言葉でもある。
ナスカの今後
余談だが、「企業論2」に記載した「向こう三年、社員3-4名で月2000万の権利金を生み出す」と宣言した言葉。
あれを書いたのは1999年末だったが、実は2002年度の10月で、売り上げベースではあるが、この目標は達成した。有言実行、これも一つの方法論である。

危機意識のもと、自分を徹底的に追い込み、数字を作り上げることも時には必要だ。
目標を達成した後は、さらなる次世代に向けての目標を追求する。

当方の今後の目標は初心表明に記した通り、世界のマーケット、である。
これからの展開を楽しみにしている。